「読んだ直後はやる気が出るのに、次の日にはもう元通り」
「何冊読んでも結局変われなくて、また自分を責めてしまう」
「自己啓発本のコーナーに行くたびに、今度こそって思うのに」
もしこの中にひとつでも心当たりがあるなら、
まず知ってほしいことがあります。
それは、あなたの意志が弱いからではありません。
「読んだのに変われない」には、ちゃんと理由がある
自己啓発本を読むと、気持ちが高まりますよね。
「自分も変われるかもしれない」「明日からやってみよう」と。
その感覚は、嘘ではありません。
でも、翌朝になると、あの高揚感はどこかに消えている。
いつもの自分に戻っている。
これには、脳の仕組みが関係しています。
心理学では「Knowing-Doing Gap(知識と行動のギャップ)」と呼ばれる現象があります。
新しい知識を「知った」とき、脳はそれだけで小さな達成感を感じます。
ドーパミンが分泌されて、まるで「もう変われた」かのような満足感が生まれるのです。
つまり、「知った」が「行動した」の代わりになってしまう。
本を読み終えた瞬間の充実感は、実は「変わった自分」ではなく、「変われそうだと感じた自分」に対する報酬です。
だから翌日、行動が伴わなくても不思議ではありません。
脳はもう「ごほうび」をもらってしまっているから。
たねくん
あなたの意志が弱いわけではない
「何冊読んでも変われない自分はダメだ」
そう感じたことがあるなら、少し立ち止まってみてください。
自己啓発本の多くは、「行動すれば変わる」「習慣を変えれば人生が変わる」と説きます。
それ自体は間違っていません。
でも、その前提には「行動できる状態にあること」が含まれています。
自己肯定感が低い状態、慢性的に疲れている状態、毎日を乗り越えるだけで精一杯な状態。
そういうときに「さあ行動しよう」と言われても、動けなくて当然です。
動けないのは、怠けているからではありません。
今のあなたには、まず「行動する前に必要なもの」が足りていないだけなのです。
では、何が本当に人を変えるのか
「行動する前に必要なもの」とは何か。
ひとつの答えは、自分を責めるのをやめることです。
「また変われなかった」
「意志が弱い」
「こんな自分じゃダメだ」
この自己批判のループが続いている限り、どんなに良い本を読んでも、エネルギーは「自分を責めること」に使われてしまいます。
心理学では「セルフ・コンパッション(自分への思いやり)」という概念があるのですが、
これは、自分に甘くすることではありません。
「うまくいかなかった自分を、友達に接するように扱う」ということです。
友達が「また自己啓発本読んだけど変われなかった」と言ってきたら、あなたはどう声をかけますか?
「意志が弱いからだよ」とは言わないはずです。
その優しさを、自分にも向けてみてください。
それが、変化の最初の一歩になります。
たねくん
まとめ
- 自己啓発本を読んで翌日に戻るのは、脳の仕組みによるもの
- 「知った」が「行動した」の代わりになる現象(Knowing-Doing Gap)が起きている
- 変われないのは意志が弱いからではなく、行動できる状態が整っていないから
- 自分を責め続けている限り、エネルギーは変化に使えない
- まず必要なのは、変われない自分を責めるのをやめること
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