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「安全基地」のない恋愛はなぜこんなに苦しいのか不安も回避も、求めているのは同じもの

2026.03.31

「好きな人の前でだけ、自分が一番不安定になる」

「恋愛するたびに消耗する。楽しいはずなのに、いつも怖い」

「"この人なら大丈夫"と思えた相手が、一度もいない」

「恋愛って、もっと安心できるものじゃないの?」

その苦しさの正体は、「安全基地」の不在かもしれません。

「安全基地」ってなに?

「安全基地(セキュアベース)」とは、イギリスの精神科医ジョン・ボウルビィが提唱した愛着理論のなかで使われる言葉です。

もともとは、子どもにとっての養育者——つまり、「この人のそばにいれば大丈夫」と思える存在のことを指していました。
子どもは安全基地があるからこそ、外の世界を探検したり、新しいことに挑戦したりできるのです。

つたちゃん

つたちゃん

「安心できる場所」が恋愛にほしい…
って思うの、おかしくないよね。

そしてこの「安全基地」という概念は、大人の恋愛にもそのまま当てはまります。パートナーが安全基地であるとき、私たちは安心して自分でいられるのです。

安全基地がある恋愛と、ない恋愛のちがい

では、安全基地がある恋愛と、ない恋愛では、何がどう違うのでしょうか。

安全基地がある恋愛

安全基地がある関係では、あなたは「ありのままの自分」でいることができます。
弱い部分を見せても受け止めてもらえるという信頼がある。
失敗しても、「大丈夫だよ」と言ってもらえる安心感がある。

それは、何も問題が起きない関係という意味ではありません。
ケンカをしたり、すれ違ったりすることはあっても、「それでもこの関係は壊れない」という土台があるということです。

安全基地がない恋愛

一方、安全基地がない恋愛では、常に不安がつきまといます。

これは、恋愛をしているというより、恋愛に「耐えている」状態に近いかもしれません。
好きなのに苦しい——その矛盾の正体は、安全基地の不在にあることが多いのです。

安全基地のない恋愛は、「楽しむ」のではなく「耐える」ものになります。

好きな人ができるたびに、不安が押し寄せる。
「嫌われたんじゃないか」「もう飽きられたんじゃないか」
——確認したい衝動と、確認したら重いと思われる恐怖の板挟み。

これは「恋愛が下手」なのではなく、
幼少期に「ここにいていい」と安心できる関係を経験できなかったことが、
恋愛のたびに再生されているのです。

なぜ安全基地を持てない人がいるの?

安全基地を持てないのは、あなたの性格のせいではありません。
多くの場合、その背景には幼少期の愛着体験が関係しています。

たとえば、子どもの頃に「泣いても抱きしめてもらえなかった」「親の顔色を見て育った」という経験があると、
大人になっても「人に頼ること」や「安心すること」が難しくなることがあります。

不安型の愛着スタイルを持つ人は、相手にしがみつくことで安心を得ようとします。
回避型の人は、そもそも誰かを安全基地にすること自体を避けようとします。
どちらも、本当は安心したいのに、その方法がわからないのです。

でも、安心してください。愛着スタイルは、大人になってからでも変えていくことができます。

安全基地を見つけ、育てていくために

1. まず、自分自身が自分の安全基地になる

「安全基地」は、必ずしも他者である必要はありません。
まずは、自分で自分を安心させてあげることから始めてみてください。

不安になったとき、「大丈夫、今の自分はよくやっている」と心のなかで声をかけてあげる。
それだけでも、少しずつ心の土台が安定していきます。

2. 安心できる人との関係を大切にする

恋人だけが安全基地ではありません。
友人、家族、カウンセラー——あなたが「この人の前では少し力を抜ける」と思える人がいるなら、その関係を大切にしてください。

安全基地は、ひとつでなくていいのです。
いくつもの小さな安全基地が、あなたの心を支えてくれます。

3. 小さな「安心の体験」を積み重ねる

「本音を少しだけ伝えてみたら、受け止めてもらえた」——そんな小さな成功体験が、安全基地を育てていきます。
いきなり全部をさらけ出す必要はありません。
少しずつ、少しずつで大丈夫です。

4. 専門家の力を借りることも選択肢に

もし自分ひとりでは難しいと感じたら、カウンセリングを受けてみることも考えてみてくださいね。
カウンセラーとの関係そのものが「安全基地の体験」になることもあります。

ほとりちゃん

ほとりちゃん

安全基地は誰かに見つけてもらうものじゃなくて、
ふたりで育てていくものだよ。

まとめ

恋愛が苦しいと感じるとき、その根っこには「安全基地がない」という問題が隠れていることがあります。

安全基地とは、「ここにいていいんだ」「この人の前では自分でいていいんだ」と思える場所のこと。それは一朝一夕にできるものではないけれど、少しずつ、育てていくことができるものです。

まずは自分自身を安心させてあげること。そして、安心できる関係を少しずつ広げていくこと。あなたには、安心して愛される資格が、ちゃんとあるのです。

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