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浮気・不倫

「なぜ不倫してしまうのか」愛着スタイルから見る、満たされない心の正体

2026.04.09

「"間違っている"とわかっているのに、やめられなかった」

「家庭は壊したくない。でも、あの人の前では息ができた」

「"欲望"じゃない。"渇き"だったんだと思う」

「不倫した側にも苦しみがあるなんて、誰にも言えない」

不倫は「道徳の問題」として語られがちです。
でも、心理学の視点から見ると、
そこには「満たされなかった心の渇き」が隠れていることがあります。

不倫の背景には「満たされない心」がある

不倫と聞くと、「だらしない人がするもの」「愛情が冷めたから」というイメージを持つかもしれません。
もちろん、そういうケースもゼロではないでしょう。

でも、心理学の視点から見ると、不倫の背景にはもっと根深いものが隠れていることが多いのです。
それは、その人自身の「愛着スタイル」に由来する、満たされなさです。

しおれちゃん

しおれちゃん

不倫の「なぜ」を考え始めると、
自分まで苦しくなるよね…。

愛着スタイルとは、幼少期の養育環境のなかで形作られる「人との関わり方のクセ」のようなもの。
この愛着スタイルが、大人になってからの恋愛や結婚生活にも大きく影響を与えます。

つまり、不倫をする人の多くは、パートナーへの不満というよりも、自分自身の心の中にある「埋められない穴」に突き動かされているのです。

不倫をする人の多くは、パートナーへの不満だけが理由ではありません。

「家では"お母さん"や"お父さん"としか見てもらえない」
「"わたし"という存在を、まるごと見てくれる人がほしかった」

これは、愛着理論でいう「安全基地の機能不全」です。
パートナーとの関係が「役割」の関係に変わってしまい、
「ありのままの自分を受け入れてくれる場所」がなくなったとき、
その渇きを別の関係で埋めようとしてしまう。

これは浮気を正当化するための説明ではありません。
「なぜこんなことをしてしまったのか」を理解するための視点です。

回避型の不倫——「逃げ場」としての関係

では、愛着スタイルは具体的にどのように不倫に関わっているのでしょうか。
まず、愛着スタイルが「回避型」の人は、親密な関係になることに息苦しさを感じやすい特徴があります。
結婚生活のなかで、パートナーとの距離が近くなるほど、無意識に「逃げ場」を求めてしまうのです。

回避型の人にとっての不倫は、多くの場合「深い愛情」ではなく「安全な距離感」を求めた結果です。
不倫相手との関係は、結婚のような責任や義務を伴わないからこそ、心地よく感じられてしまう。

本人すら、自分がなぜそうしてしまうのか分かっていないことがほとんどです。
「家庭に不満があるわけじゃないのに」と感じながら、それでも止められない。
それは意志の弱さではなく、幼い頃に身につけた「近づきすぎると怖い」という心の反応が、大人の関係のなかで繰り返されているのです。

不安型の不倫——「もっと愛されたい」という渇望

一方、愛着スタイルが「不安型」の人の不倫には、別のメカニズムが働いています。

不安型の人は、「自分は十分に愛されているだろうか」という不安が常にあるのが特徴です。
結婚していても、パートナーからの愛情表現が少なかったり、忙しさですれ違いが続いたりすると、
その不安が爆発的に大きくなります。

そんなとき、自分を強く求めてくれる人が現れると、乾いた砂に水が染み込むように、その関係にのめり込んでしまうことがあります。
「やっと自分を必要としてくれる人がいた」という感覚です。

これも、意志が弱いとか、倫理観がないという話ではありません。
幼少期に十分に満たされなかった「無条件に愛される」という体験の不足が、
大人になってもなお、その人を突き動かしているのです。

しおれちゃん

しおれちゃん

回避型も不安型も、
心のどこかが「渇いている」のは同じなんだね…。

結婚という枠組みがあるからこそ、葛藤は深い

ここで少し、視点を変えてみましょう。
恋人同士の浮気と、結婚してからの不倫では、事情が大きく異なります。
結婚には法的な約束があり、場合によっては子どももいます。
共有してきた時間、築いてきた生活、周囲との関係——失うものの大きさが、桁違いです。

だからこそ、不倫された側の傷は途方もなく深い。「信じていたのに」という気持ちは、単なる恋愛の裏切りとは比べものになりません。

同時に、不倫をした側もまた、深い葛藤を抱えていることがあります。
「やめなければ」と思いながらもやめられない。
そこには先ほど触れた愛着の問題が、複雑に絡み合っていることが多いのです。

「あなたの魅力が足りなかったから」ではない

パートナーの不倫を知ったとき、多くの人が最初に思うのは「自分に原因があったのではないか」ということです。

「もっと魅力的だったら」「もっと尽くしていたら」「もっと相手の気持ちに気づいていたら」——そんなふうに、自分を責めてしまう。

でも、ここではっきりお伝えしたいことがあります。

相手が不倫したのは、あなたの魅力が足りなかったからではありません。

先ほど見てきたように、不倫の多くは、その人自身の愛着スタイルや心の問題に端を発しています。
どれだけ素敵なパートナーがいても、本人の内側にある「満たされなさ」が解消されない限り、同じパターンは繰り返される可能性があります。

もちろん、夫婦関係にはお互いの関わり方が影響し合います。それは事実です。
でも、不倫という選択をしたのは相手であり、その責任まであなたが引き受ける必要はないのです。

まず大切にしてほしいのは、あなた自身の心

でも、頭で「自分のせいじゃない」と理解しても、心はそう簡単に追いつきません。
不倫された側の人は、怒り、悲しみ、混乱、自己否定——さまざまな感情が一度に押し寄せてきます。
そのどれもが自然な反応であり、感じてはいけない気持ちなどひとつもありません。

「許すべきか」「別れるべきか」という決断を急ぐ必要はありません。
まずは、あなた自身の心を守ることを最優先にしてください。

信頼できる人に話を聞いてもらうこと。一人の時間を確保すること。必要であれば、専門家の力を借りること。
どんな小さなことでも、自分を大切にする行動を一つずつ積み重ねていくことが、回復への第一歩になります。

「理解する」ことと「許す」ことは別のこと

この記事では、不倫の心理的なメカニズムを愛着スタイルの観点からお伝えしてきました。
でも、これは決して不倫を正当化するものではありません。

相手の行動の背景を「理解する」ことと、それを「許す」ことはまったく別の話です。
理解したうえで許さないという選択も、理解したうえでもう一度やり直すという選択も、どちらも正解です。

大切なのは、あなた自身が納得できる道を、あなたのペースで選ぶこと
誰かに急かされる必要も、世間の「正解」に合わせる必要もありません。

ほとりちゃん

ほとりちゃん

背景を知ることは許すためじゃなくて、
自分を理解するためだよ。

まとめ

今、とても辛い状況にいるかもしれません。
でも、あなたは何も悪くない。その気持ちを、どうか忘れないでください。
ゆっくりでいいので、あなた自身の心を大切にしてあげてくださいね。

ひとりで抱えていませんか?

不倫の問題は、友人にも親にも話しづらいですよね。
あなたの話を否定せず聞いてくれる場所で、一度吐き出してみませんか?