「アダルトチルドレンかもしれない」
そう思って、ここにたどり着いたのかもしれませんね。
はっきりした理由があるわけじゃない。
でも、なぜかいつも気を張っている。
人といても心からくつろげない。
生きるのが、人よりちょっとしんどい気がする。
その感覚に名前をつけられないまま、ずっと「自分が弱いせいだ」と思ってきたのではないでしょうか?
この記事では、15項目のセルフチェックと6つのタイプを通して、あなたの生きづらさがどこから来ているのかを一緒に見ていきます。
アダルトチルドレンとは?
アダルトチルドレン(AC)とは、子どもらしくいられない家庭で育ち、大人になった今も生きづらさを抱えている人のことを指します。
もともとはアルコール依存症の親のもとで育った人を指す言葉でしたが、今ではもっと広く、親の機嫌に振り回されたり、感情を出すことが許されなかったり、「いい子」でいることを求められたりした家庭で育った人にも使われています。
ここで大切なことを、先にお伝えしておきますね。
アダルトチルドレンは、医学的な病名ではありません。
「あなたはこういう人だ」と決めつけるラベルでもありません。
あくまで、自分の生きづらさの正体に気づき、楽になっていくための「手がかり」です。
だからこのあとの診断も、当てはまる数を競うものではありません。
「あ、これ自分のことかも」と、気づくためのきっかけとして読んでみてくださいね。
アダルトチルドレン診断【15のセルフチェック】
次の項目のうち、今のあなたにどれくらい当てはまるか、ゆっくり確認してみてください。
タップするとチェックがつき、最後に集計されます。
いくつ当てはまった? 診断結果の受け止め方
チェックの数を見て、少しドキッとしたかもしれませんね。
でも、当てはまった数の多さは、あなたの欠点の数ではありません。
あなたが子どもの頃、その家庭で生き延びるために身につけてきた力の数です。
顔色をうかがう。
我慢する。
いい子でいる。
安心できない環境の中で、あなたが自分を守るために必死で覚えた方法。
当時のあなたにとっては、何ひとつ間違っていない、必要なことだったのです。
ただ、その「生き延びるための力」は、大人になって安全な場所に来たあとも、なかなかオフにできません。
だから今、必要のない場面でも気を張り続けて、疲れてしまうのです。
ねっこさん
あれは一生懸命「生き延びてきた証」だったんだね。
逆に、チェックが少なかった人も、「じゃあわたしが抱えているこれはなんなの?」と不安になる必要はありません。
数が少なくても、あなたが「生きづらい」と感じているなら、その感覚こそが本物なのです。
診断の数は、それを否定するためのものではありません。
アダルトチルドレンの6つのタイプ
アダルトチルドレンには、子どもの頃に家庭の中で担っていた「役割」によって、いくつかのタイプがあると言われています。
これは、安心して子どもでいられない家庭の中で、その場のバランスを保とうとして、子どもが無意識に引き受けた役割です。
親の機嫌がいつも家の空気を決めていたり、誰かの問題を家族みんなで抱えていたり……。
(そんな家庭は、「機能不全家族」とも呼ばれます)
多くの場合、ひとつのタイプにきれいに分かれるわけではなく、複数のタイプが混ざり合っていることのほうが自然です。
「これは自分に近いかもしれない」と感じるものがあれば、どれも気に留めておいてください。
でも、無理に全部に当てはめようとはしなくて大丈夫ですからね。
1. ヒーロー(優等生タイプ)
家族の期待を一身に背負い、勉強や仕事でがんばり続けてきたタイプです。
責任感が強く、しっかり者に見えます。
でも内側では、弱音を吐けず、「成果を出さない自分には価値がない」という不安を抱えていることが多いのです。
2. スケープゴート(身代わりタイプ)
家族の問題を一身に引き受け、「問題児」とされてきたタイプです。
反抗や非行という形で表に出ることもあります。
本当は、家族の緊張を自分が引き受けることで、家庭を保とうとしていた側面があります。
3. ロストワン(いない子タイプ)
目立たず、手のかからない子でいることで、自分の存在を消してきたタイプです。
争いに巻き込まれないよう、そっと気配を消す。
その結果、大人になっても「自分がいてもいなくても同じ」という孤独感を抱えやすくなります。
4. マスコット(道化タイプ)
冗談を言ったり、おどけたりして、家族の張りつめた空気をやわらげてきたタイプです。
いつも明るく、場を和ませる人。
でも、その笑顔の裏で、自分の本当の不安や悲しみを出せずにいることが少なくありません。
5. ケアテイカー(世話役タイプ)
親やきょうだいの世話をする「小さな大人」として育ったタイプです。
人の世話をすることで自分の居場所を確保してきました。
人に尽くすのは得意でも、自分が助けてもらうことには、強い抵抗を感じやすくなります。
6. イネイブラー(支え役タイプ)
問題を抱えた親を支え、家庭を回し続けてきたタイプです。
誰かを支えていないと落ち着かず、相手の問題まで背負い込んでしまう。
大人になってからの恋愛で、共依存の関係になりやすい傾向があります。
どのタイプにも、共通していることがあります。
それは、子どものあなたが、その役割を通して、けんめいに家族と自分を守ろうとしていたということです。
だれも、好きでその役を選んでいたわけではありません。
当てはまったあなたへ、ここからできること
「自分はアダルトチルドレンかもしれない」
そう気づいた今、早くどうにかしなければ、と焦らなくて大丈夫です。
回復は、一気に進められるものではありません。
一歩ずつ、小さな気づきを重ねていくことから始まります。
1. 「あれはつらかったんだ」と認める
「うちより大変な家はたくさんある」と、自分の痛みを小さく見積もってきたかもしれません。
でも、痛みに大小はありません。
あなたが苦しかったなら、その苦しさは本物です。
まずはそこを、否定しないであげてください。
2. 「今の生きづらさ」と「育ち」をつなげて理解する
生きづらさを「自分のダメなところ」として責めているかぎり、出口はなかなか見えません。
そこで、ひとつ視点を変えてみましょう。
何かに過剰に反応してしまったとき。
たとえば、相手のひと言で頭が真っ白になったり、本当は無理なのに断れなかったとき。
「なんでこんな自分なんだろう」と責める代わりに、こう問いかけてみてください。
「この反応は、幼少期のどこで必要だったんだろう?」
ひとつずつ「育ち」とつなげていくと、自分を責める手が、少しずつゆるんでいきます。
このとき、アダルトチルドレンについて書かれた本や情報が、この「つなげる作業」のいい手引きになりますので、読みやすいものから読んでみるのもおすすめです。
3. 安全に話せる場所を見つける
子どもの頃、「悲しい」「嫌だ」と言っても、受け止めてもらえなかったかもしれません。
無視されたり、親の機嫌のほうが優先だったり、「わがまま」と片づけられたり。
そういう中で育つと、気持ちにフタをするのが当たり前になって、やがて自分が何を感じているのかさえ、わかりにくくなっていきます。
だからこそ、大人になった今、気持ちを言葉にして、誰かにちゃんと受け止めてもらうという経験を、少しずつでもいいので重ねていくことが、回復の大きな手助けになります。
それは、子どもの頃にもらえなかったものを少しずつ取り戻していく作業です。
うまく話せなくても、かまいません。
「なんだかしんどい」、その一言からで十分です。
受け止めてくれる相手は、信頼できる人でも、同じ経験をしてきた人でも、かまいません。
もし身近にそういう人が見つからなくても、それはあなたのせいではありません。
そんなときは、カウンセラーのように、安心して話すための相手を頼るという選択肢もおすすめです。
ほとりちゃん
あせらず、ひとつずつでいいからね。
まとめ
- アダルトチルドレンは病名やラベルではなく、生きづらさの正体に気づくための手がかり
- チェックに当てはまる数は、欠点の数ではなく「生き延びるために身につけた力」の数
- 家庭での役割によって6つのタイプがあり、多くは複数が混ざり合っている
- 回復は、つらさを認める・育ちとつなげて理解する・安全に話せる場所を持つ、という小さな一歩から
あなたは何も悪くありません。
気づけたことが、自分を楽にする最初の一歩です。